2015年 07月 15日
バルト三国旅行記 |
突然すぎるのですが、5月に行ったバルト三国とフィンランド旅行について書くことにした。
最近ブログで文章書いてなかったのだけど、いまイスタンブール旅行記を読み返したら我ながら面白かったので調子に乗ったのだ。ていうか写真正位置に直せよわたし。
去年イスタンブールでヨーロッパ諸国に初めて足を踏み入れた私と母は、「死ぬまでにヨーロッパ行けるだけ行きタイよねぇ〜!」と鼻息を荒くして次はフランスに行くぞ(私が前世フランス人だから)!と意気込んでいたのだが、タイミング悪くシャルリー・エブド襲撃事件が起きてしまい、安心して行くのは少し待ったほうがいいのかなーという結論に。
次に候補に上がったのはロシア。いかんせん私も母も大のロシア好き。行ったことないんだけど雰囲気が好き。一度ロシアに決まりかかったものの、プーチン怖いという事でプーチン退任後に後倒し。
それで、バルト三国にも長い間憧れがあったわたしは、ロシアのついでに行きたいと思っていた三国をメインにすりゃいいんじゃね?んで行くためにはヘルシンキ経由するんだからついでにヘルシンキ観光すりゃいいんじゃね?そういえば今年トーべ・ヤンソン100年じゃね?と名案を思いつき、母の同意を得て、晴れてバルト三国とフィンランドへの旅行が決定したのでした。
5月半ば。フィンエアーにて成田からヘルシンキへと出発。片道10時間と短め。助かる。
ひざ掛けや紙コップがマリメッコでテンション上がる!行きの飛行機では「寄生獣」を観ました。
10時間後、フィンランド到着。現地時間で15時過ぎ。最初に行く国はリトアニア。ここから乗り換えて2時間ほどで着くようである。
しかし長い税関を待つ間、一つの疑問が浮かび上がる。
ヘルシンキーリトアニアの搭乗券に、「boarding time 15:25」と表記してある・・・時計を見ると・・うん。
離陸は15:40。旅行会社でとったチケットなのだから、乗れない訳がない。よね?!
既に涙目になりながら税関を通る。が、これがまた厳しい。ペンとかSDカードとかとにかくカバンの中を引っ掻き回されて怪しいと思われるものを取り出される。わ、わたしがテロでも起こすと思うのかー!!
半泣きで今度は入国審査。が、すごい行列だぁ〜・・。しかも並んでも私たちの列だけ全く進まない。列を変えようか、どうしようか、あわわわ。あわわしていると、後ろの外国人のおばさん達が「japanese! japanese!」と私たちに話しかけてくる。そうよ確かにわたしはジャパニーズよ誇り高き日本人よ、と堂々と振り替えると、そのおばさん達はしきりに隣の空いている列に行くようにジェスチャーしている。その列を見ると、確かに我らが同胞がスラスラと入国審査をする事もなくゲートを通っているではないか!
なるほど確かに日本人とフィンランド人はルーツが同じという。フィンランド人のお尻にもモンゴル斑があるらしい。そして日本人はムーミンが大好きだ。関係ないけど。この列はフィンランド人が日本人の為に作ってくれた日本人ご優待システムなのだな!!
母君とそちらの列に優雅に移動し、日本語が達者なフィンランド人スタッフに誘導される。「パスポートのICチップをコチラの改札機にかざしてくだサイ」。
・・・・?
アイハブノーチップ。
涙と鼻水と汗が同時に。私から出る出る〜。ここからは出られない〜。
見ると母は難なく通過!どうやら私のパスポートは古いらしい。どうしようも出来ないのでまた入国審査に並ぶ。しかし・・最後尾に並んでいたのでは確実に間に合わない。ここは訳を話して元にいたところに入れてもらおう・・。さりげなく、笑顔で・・すっとおばちゃん達の前に入る。案の定おばちゃん達騒ぎだす。
「日本人はあっちよ!言ったじゃない!」「あっち行きなさいよ!」「ていうか、なんで列になら並ばないのよ!」
うるさいんだよぅ!人の事情も知らずに文句言うなよぅ!日本人バカにするなよたまには主張するんだからな!鯨だって食べれば美味いんだぞ!
・・・ディス・コミュニケーション〜。
ちょっとした騒ぎになる。空港のスタッフの方もどうにかしようとしてくれるがどうしようもないらしい。するとおばちゃんの後ろに並んでいた日本人のお姉さんが「ここに入っていいですよ。どうせ通じないから」と、自分の前を譲ってくれた!Oh〜我が同胞よ。さすが侘び寂びの国!入らせていただきます!キートス!
だからと言って、あと5人は待たなければいけない。ゲートの向こうから母がチラチラこちらの様子を伺っている。うう、母ごめん。入国審査というと1人1分程度で終わるイメージがあったが、バンター空港の入国審査はでら長い。どこもそうなのか?しかも、さっきのおばちゃん、めっちゃ長いー!あれ雑談やで絶対ー!!
なんとか目線ビームでおばちゃんを倒せないかと考えていると、やっと私の番に。あんなに長い間、何を聞かれるんだろうとヒヤヒヤしていたら・・・あっさり終了。言語が通じないからだとは思うが。とにかくおばちゃん達への殺意を押し殺しながら乗り場へ急ぐ!走る!さすが小国フィンランド。空港がわかりやすいのが救い。
ゲートに着くと、嫌な予感的中。入口が閉まっている・・
近くにおっさんがいたので話しかける。え、えくすきゅーずみー?
おっさん超愛想悪い。何故か最初から怒っている・・。
「15:25集合だってチケットに書いてあんだろ!おまえらは飛行機逃したんだよ!おまえらは飛行機逃したんだよ!」
・・・だよね〜・・。日本なら、搭乗時間に来ない人の呼び出しなんてザラにあるから、正直間に合わなくても何とかなると思っていた・・。乗りたい飛行機はまだ離陸はしていないのに、おっさんは何もしてくれない・・。
わたしたち母娘、ヴァンター空港で立ち往生してしまった・・・。
逆境にも割とめげない私たち。母がインフォメーションの場所を聞き出してくれた!細かい事をいうと、ヴァンター空港にインフォメーションは存在しないらしいので、、インフォメーションみたいなカウンターの場所を聞き出してくれた!しかし長蛇の列!みんな何かに困っている様子・・。
インフォメーション的なカウンターのおばちゃんに事情を説明する。おばちゃん多分頑張って色々手配してくれている様子。おばちゃんの出した答えはいかに・・・?!
「ヴァンター空港から21時に出発するリーガ(ラトビア)行きに乗って、リーガから23時出発するヴィリニュス(リトアニア)行きに乗れば、24時過ぎにリトアニアに着くわよ」
うおーーー!きつーーーい!体力的にきつーーーい!
17時には着いて、観光しつつごはん食べようと思ってたのに・・。24時って・・。でもおばちゃん親切に対応してくれたし、チケット代もタダにしてくれたから、しょうがない・・。これが最善の選択であろう。
かくしてリトアニアに行けることにはなったが、旅の予定はだいぶ狂ってしまい凹。とりあえず空港でビール飲んだ。高かった。
さてさてヘルシンキは白夜ですね。明るいと心も明るくなります。出発の21時はまだ夕方くらいの明るさ。
ただ、寒い・・。そうです、荷物は先にリトアニアに行ってしまっているので、わたし5月の北欧で完全に夏の装いなのです。寒い・・。無印のネッククッションがマフラーのように首を暖めてくれてる!
震えながら離陸。ラトビア・リーガへ!ちなみにバルト三国を全て回る旅なので、リーガはリトアニアの後に行く予定です。先に行くことになっちまうとは・・。ふう〜。
22:30リーガ着。さすがに暗くなっています。リーガ空港はなかなか栄えていました。ただ寒い。ふるえながらヴィリニュス行きを待ちます。疲れと眠気もMAXです。つらたん。
23時、リーガからヴィリニュスへ離陸。1時間なのであっという間に着きました。こんな時間にヴィリニュス空港に降り立つ東洋人なんてなかなかいないであろう。荷物を取りに行くと、私たちのハードキャリーが長い間取りに来ない問題ある荷物みたいな扱いされていた。だってー!しょうがないじゃんかー!オメオメ。
外は真っ暗。タクシーで宿まで一直線。うう・・夕方に着いていれば・・。しかし眠い。疲れた・・。
宿に着いて「超遅れてソーリー」とチェックイン。お風呂に入ってすぐ就寝。
本当は明日、ゆっくり起きてリトアニアの地方であるシャウレイにすぐ向かいたかったのだが、ヴィリニュス観光をせずに行くのは勿体なさすぎる・・くそ〜〜〜!
しかしそんな悔しさも打ち消すような眠気で、ヴィリニュスの夜はふけて行くのでした。つづく。
最近ブログで文章書いてなかったのだけど、いまイスタンブール旅行記を読み返したら我ながら面白かったので調子に乗ったのだ。ていうか写真正位置に直せよわたし。
去年イスタンブールでヨーロッパ諸国に初めて足を踏み入れた私と母は、「死ぬまでにヨーロッパ行けるだけ行きタイよねぇ〜!」と鼻息を荒くして次はフランスに行くぞ(私が前世フランス人だから)!と意気込んでいたのだが、タイミング悪くシャルリー・エブド襲撃事件が起きてしまい、安心して行くのは少し待ったほうがいいのかなーという結論に。
次に候補に上がったのはロシア。いかんせん私も母も大のロシア好き。行ったことないんだけど雰囲気が好き。一度ロシアに決まりかかったものの、プーチン怖いという事でプーチン退任後に後倒し。
それで、バルト三国にも長い間憧れがあったわたしは、ロシアのついでに行きたいと思っていた三国をメインにすりゃいいんじゃね?んで行くためにはヘルシンキ経由するんだからついでにヘルシンキ観光すりゃいいんじゃね?そういえば今年トーべ・ヤンソン100年じゃね?と名案を思いつき、母の同意を得て、晴れてバルト三国とフィンランドへの旅行が決定したのでした。
5月半ば。フィンエアーにて成田からヘルシンキへと出発。片道10時間と短め。助かる。
ひざ掛けや紙コップがマリメッコでテンション上がる!行きの飛行機では「寄生獣」を観ました。
10時間後、フィンランド到着。現地時間で15時過ぎ。最初に行く国はリトアニア。ここから乗り換えて2時間ほどで着くようである。
しかし長い税関を待つ間、一つの疑問が浮かび上がる。
ヘルシンキーリトアニアの搭乗券に、「boarding time 15:25」と表記してある・・・時計を見ると・・うん。
離陸は15:40。旅行会社でとったチケットなのだから、乗れない訳がない。よね?!
既に涙目になりながら税関を通る。が、これがまた厳しい。ペンとかSDカードとかとにかくカバンの中を引っ掻き回されて怪しいと思われるものを取り出される。わ、わたしがテロでも起こすと思うのかー!!
半泣きで今度は入国審査。が、すごい行列だぁ〜・・。しかも並んでも私たちの列だけ全く進まない。列を変えようか、どうしようか、あわわわ。あわわしていると、後ろの外国人のおばさん達が「japanese! japanese!」と私たちに話しかけてくる。そうよ確かにわたしはジャパニーズよ誇り高き日本人よ、と堂々と振り替えると、そのおばさん達はしきりに隣の空いている列に行くようにジェスチャーしている。その列を見ると、確かに我らが同胞がスラスラと入国審査をする事もなくゲートを通っているではないか!
なるほど確かに日本人とフィンランド人はルーツが同じという。フィンランド人のお尻にもモンゴル斑があるらしい。そして日本人はムーミンが大好きだ。関係ないけど。この列はフィンランド人が日本人の為に作ってくれた日本人ご優待システムなのだな!!
母君とそちらの列に優雅に移動し、日本語が達者なフィンランド人スタッフに誘導される。「パスポートのICチップをコチラの改札機にかざしてくだサイ」。
・・・・?
アイハブノーチップ。
涙と鼻水と汗が同時に。私から出る出る〜。ここからは出られない〜。
見ると母は難なく通過!どうやら私のパスポートは古いらしい。どうしようも出来ないのでまた入国審査に並ぶ。しかし・・最後尾に並んでいたのでは確実に間に合わない。ここは訳を話して元にいたところに入れてもらおう・・。さりげなく、笑顔で・・すっとおばちゃん達の前に入る。案の定おばちゃん達騒ぎだす。
「日本人はあっちよ!言ったじゃない!」「あっち行きなさいよ!」「ていうか、なんで列になら並ばないのよ!」
うるさいんだよぅ!人の事情も知らずに文句言うなよぅ!日本人バカにするなよたまには主張するんだからな!鯨だって食べれば美味いんだぞ!
・・・ディス・コミュニケーション〜。
ちょっとした騒ぎになる。空港のスタッフの方もどうにかしようとしてくれるがどうしようもないらしい。するとおばちゃんの後ろに並んでいた日本人のお姉さんが「ここに入っていいですよ。どうせ通じないから」と、自分の前を譲ってくれた!Oh〜我が同胞よ。さすが侘び寂びの国!入らせていただきます!キートス!
だからと言って、あと5人は待たなければいけない。ゲートの向こうから母がチラチラこちらの様子を伺っている。うう、母ごめん。入国審査というと1人1分程度で終わるイメージがあったが、バンター空港の入国審査はでら長い。どこもそうなのか?しかも、さっきのおばちゃん、めっちゃ長いー!あれ雑談やで絶対ー!!
なんとか目線ビームでおばちゃんを倒せないかと考えていると、やっと私の番に。あんなに長い間、何を聞かれるんだろうとヒヤヒヤしていたら・・・あっさり終了。言語が通じないからだとは思うが。とにかくおばちゃん達への殺意を押し殺しながら乗り場へ急ぐ!走る!さすが小国フィンランド。空港がわかりやすいのが救い。
ゲートに着くと、嫌な予感的中。入口が閉まっている・・
近くにおっさんがいたので話しかける。え、えくすきゅーずみー?
おっさん超愛想悪い。何故か最初から怒っている・・。
「15:25集合だってチケットに書いてあんだろ!おまえらは飛行機逃したんだよ!おまえらは飛行機逃したんだよ!」
・・・だよね〜・・。日本なら、搭乗時間に来ない人の呼び出しなんてザラにあるから、正直間に合わなくても何とかなると思っていた・・。乗りたい飛行機はまだ離陸はしていないのに、おっさんは何もしてくれない・・。
わたしたち母娘、ヴァンター空港で立ち往生してしまった・・・。
逆境にも割とめげない私たち。母がインフォメーションの場所を聞き出してくれた!細かい事をいうと、ヴァンター空港にインフォメーションは存在しないらしいので、、インフォメーションみたいなカウンターの場所を聞き出してくれた!しかし長蛇の列!みんな何かに困っている様子・・。
インフォメーション的なカウンターのおばちゃんに事情を説明する。おばちゃん多分頑張って色々手配してくれている様子。おばちゃんの出した答えはいかに・・・?!
「ヴァンター空港から21時に出発するリーガ(ラトビア)行きに乗って、リーガから23時出発するヴィリニュス(リトアニア)行きに乗れば、24時過ぎにリトアニアに着くわよ」
うおーーー!きつーーーい!体力的にきつーーーい!
17時には着いて、観光しつつごはん食べようと思ってたのに・・。24時って・・。でもおばちゃん親切に対応してくれたし、チケット代もタダにしてくれたから、しょうがない・・。これが最善の選択であろう。
かくしてリトアニアに行けることにはなったが、旅の予定はだいぶ狂ってしまい凹。とりあえず空港でビール飲んだ。高かった。
さてさてヘルシンキは白夜ですね。明るいと心も明るくなります。出発の21時はまだ夕方くらいの明るさ。
ただ、寒い・・。そうです、荷物は先にリトアニアに行ってしまっているので、わたし5月の北欧で完全に夏の装いなのです。寒い・・。無印のネッククッションがマフラーのように首を暖めてくれてる!
震えながら離陸。ラトビア・リーガへ!ちなみにバルト三国を全て回る旅なので、リーガはリトアニアの後に行く予定です。先に行くことになっちまうとは・・。ふう〜。
22:30リーガ着。さすがに暗くなっています。リーガ空港はなかなか栄えていました。ただ寒い。ふるえながらヴィリニュス行きを待ちます。疲れと眠気もMAXです。つらたん。
23時、リーガからヴィリニュスへ離陸。1時間なのであっという間に着きました。こんな時間にヴィリニュス空港に降り立つ東洋人なんてなかなかいないであろう。荷物を取りに行くと、私たちのハードキャリーが長い間取りに来ない問題ある荷物みたいな扱いされていた。だってー!しょうがないじゃんかー!オメオメ。
外は真っ暗。タクシーで宿まで一直線。うう・・夕方に着いていれば・・。しかし眠い。疲れた・・。
宿に着いて「超遅れてソーリー」とチェックイン。お風呂に入ってすぐ就寝。
本当は明日、ゆっくり起きてリトアニアの地方であるシャウレイにすぐ向かいたかったのだが、ヴィリニュス観光をせずに行くのは勿体なさすぎる・・くそ〜〜〜!
しかしそんな悔しさも打ち消すような眠気で、ヴィリニュスの夜はふけて行くのでした。つづく。
by Komsms
| 2015-07-15 11:48